今もなお
 猪土手残る小倉山
(所在地/小倉上蟹沢)
 猪や狼等が食物を求めて里へ下
り、人畜に害を加えるのを防ぐた
め、作られた土堤が猪土手である。
高さも幅も2メートル以上はあった
であろうが、長い年月を経て次第
に崩れ去ったけれど小倉山には、
はっきりと形が残っている。
榛東村から吉岡町を過ぎて、北方
はるか渋川の方まで続いていたと
いい、中世のころ、箕輪城と白井
城をつなぐ道が、この土堤に沿っ
てあったのだという。